北海道原野を行く 30号変形

北海道原野を行く

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代の頃なぜか北を目指した。厳しい風景に惹かれていたのかもしれない。その頃、北方領土も話題になっていたので、どんな所か見たいとも思った事にもよる。
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月に稚内に入り、宗谷岬から流氷を追ってオホーツク沿岸を20日かけて絵を描く予定であった。流氷を待つつもりで発った旅も、着いたその晩漂着した。旅館のおかみに「兄ちゃん、流氷ついたで」と安宿のおかみらしい表現だった事を、今も鮮明に憶えている。それにしても幸運であった。
流氷を描く旅も終わり内陸に入り標津の原野を歩いている時に、夕日に染まる北海道らしい光景に出会った。


太陽・月・自然を描く洋画家 三谷祐資