吉野山残照 30号変形

吉野山残照

春や秋になると大和を訪れる。自然に体が向く。歴史的な事にもよるだろうが、何か魅力的な心の拠り所がある。「大和は国まほろば」と歌われるように日本人のルーツとなっている。そこに時々帰る事で落ち着くのかもしれない。菜の花の頃の大和や桜の頃の吉野、そして稲穂や柿の実りの秋は何とも風情がいい。
花見客の帰った後の夕日に染まる頃の桜は、昼間と打って変わって静かで色も増し、立ち去り難い美しさである。


太陽・月・自然を描く洋画家 三谷祐資