北極からの風 ノールカップ岬 50M

北極からの風 ノールカップ岬

白夜の季節には世界各国からノルウェーの北岬ノールカップにたくさんの人が集まってくる。岬には宿が無いので、キャンピングカーで1週間も10日も滞在している人々がいる。バカンスの時期なのかもしれないが、南欧に行く人もあるが、ここは北極圏だから北極から吹く風は強くダウンジャケットがいるくらい寒いし、バカンスも快適でもないのだか。
ただ大自然と日常的感覚を変えさせる神秘がある。地平線に沿って太陽が沈むかと思えば沈ます平行に移動して、また昇っていく。放物線を描いてぐるぐる回っていると思えばよい。今まで朝日を見て12時間後に夕日を見る生活だったのだが、12時を境に朝日と夕日が分かれる。何か他の惑星にいるような、異性人になった気持ちである。


太陽・月・自然を描く洋画家 三谷祐資