日月黄山万雲 30号変形

日月黄山万雲

「黄山百松」というほど、私たちが思いつくだけの形の松がある。そんな松や奇岩を見ながら一週間はかかる岩山を歩く。天都峰や蓮花峰と漢字の国・中国ならでわの粋な名前が付いている。最も高い所(天都峰)は1800メートル程あり、階段は刻んであるが角度がきつい。一つ岩山を登っては下りまた登ることを繰り返す。垂直の落差が疲れる。頂上付近は強い風が吹きスケッチどころではないが、それでも必死に描く。岩に下の雲が取れ足元を見下ろすと、そこは500メートル位の断崖の上、足がすくむ思いをした。


太陽・月・自然を描く洋画家 三谷祐資