白夜の国・北岬のトナカイ 30号変形

白夜の国 北岬のトナカイ

北極点から1200km、これより北には岬は無いヨーロッパ最北端の岬へ、ノルウェーのオスロから飛行機で3時間、アルタの町に着く。そこからレンタカーに乗りフェリーに乗り換え鋭い断崖やトンネルを抜け、この北岬ノールカップに着く。冬はマイナス50℃極寒の地で太陽が昇らない時期もある。夏には岩だらけの地にも夏草が生えトナカイも沈まぬ太陽の下、大自然の中でいつまでも草を食べている。
夜がないので眠くなったら眠り、腹が空いたら食べる。
人間も無論それに近いのだが夜が無いのでいつも眠い。「羊が1匹、羊が2匹・・」というよりも、トナカイの方が眠い。


太陽・月・自然を描く洋画家 三谷祐資