太陽・月・自然を描く洋画家 三谷祐資の絵画

100メータ絵画に続くライフワーク

愛知万博で発表!! 170メータ絵画 「四季の国・日本」

取材に10年、6年の制作期間を経て、2005年2月に完成

愛知万博で発表「四季の国・日本」部分
愛知万博で発表「四季の国・日本」部分
新緑〜梅雨
愛知万博で発表「四季の国・日本」部分
愛知万博で発表「四季の国・日本」部分
愛知万博で発表「四季の国・日本」部分
 

「四季の国・日本」を描いて

以前にもユーラシア大陸を描いた100メートルの長大絵画がある。
ギリシアから中国まで描いたが、日本に繋げないのかという意見もあり、 そのままにしていたが、自国が見えてこないのと四季のをあまり描いていなかったことにもよる。

15年程前に四季の移ろいがおかしいと感じ始め、取材を始めるようになり、 北は北海道から九州までくまなく取材するが、自然の悲鳴が聞こえてくる事が制作への想いを深めた。
秋の紅葉が物語る色が冴えない。紅葉前に葉が落ちて、人生の秋と一緒で豊かさがない。
その時感じた温暖化が一段と進んでいるが、それでもまだ冬には雪が降り、 春には新芽が芽吹き、夏は暑くなっているが、クーラーが頼りでおぼつかない。描く内に、色々な想いが浮かんでくる。
描けば描く程、何と自然は複雑で雄大なものか、言葉では表せない。 到底、人の力によって作り得る事の出来ないものだが、あって当然となってしまったことを反省する。
この美しさと精妙さに感謝せずにはおられないし、人間を超えた存在に対して畏敬の念を感じ得る。 自然の恵みを無償で得て生きている事を、改めて問うてみたいと感じた。

絵画が大きくなってしまったのは、余りにも想いが強かったせいかもしれない。 自然の崇高さや怖れまで描けたらと思う。
一人で絵画を描くことの限界を知ることも出来るかもしれないが、自然には敵わない。 100年も前に博物学の巨人・南方(みなかた)熊楠(くまぐす)翁は、 エコロジーという言葉を使い「自然の破壊は人間の破滅に繋がる」と述べられていて、 ロンドン時代に産業革命でいかに自然が破壊され、その事を知り、自然を身を持って守り、我々にメッセージを送った。

昨今の世の中の乱れや社会不安は、その現れかもしれない。 自然への感謝が薄らいだ事が、子孫にまで影響を及ぼすことは避けたい。
自然を征服する時代から、自然との共生の時代に入った。 日本人の根幹を成すものは、やはり日本の四季であり、繰り返される四季の緩やかな営みや美しさが私たちを育ててくれている。 それがエネルギーやパワーとなり、勤勉さや優しさ・強さを生んでいる。

絵画によってそれが現されたら、そして人々に夢や希望・勇気が与えられるとしたら嬉しい。 このままではいけない、日本再生の一つにでもなれば、描いてきたことの意味がある。
古来、日本人は自然と共に生きてきた歴史があり、世界の人々にも知って欲しい事である。 微力ではあるが、自然との共生の第一歩である。

10年の取材と6年の制作、制約も発表も考えず一人で描いてきたが、想いが通じたのか、 やっと愛知万博「愛・地球博」ささしまサテライト会場で発表となり(大きすぎて2部制で残念ですが)自然の叡智・自然との共生を謳う会場として、 これ以上の場はありません。
皆様の賛同により、「自然の叡智 愛・地球博」になる事を祈ってやみません。



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